ヤカタカ鉱山で働く囚人たちは、毎日毎日石炭を掘っては運搬をする 業務に明け暮れていた。朝から夜までびっしり働かされる男たちに脱走 の意志はない。ただし、就寝前の小1時間だけは彼等の自由時間であり、 自由といっても雑談を交わすのが精一杯の彼等の話題は、やはり郷里の 自慢であり、恋人や家族の話であり、夢のような脱走の計画であった。  でもこの話は“みんなの声”とは無関係だからオワリッ。  (松)